日本画家 岡ちえこさんの個展を開催いたします。
岡さんは東京藝術大学に在学中、当ビル１階 一番星画廊の店主 故星忠伸氏のご紹介により小泉淳作画伯の制作助手となり、以来４年間に渡って貴重なご経験を積まれました。岡さんが得意とされる仔細な観察に基づく草花の描写は、一方で観る者をその実体から離れ、観念的な世界に誘うかのようです。
今回、表題作「赤いアネモネ」をはじめ新作１１点を含む２０余点を展示いたします。ぜひ会場にてお楽しみください。
　
開催期間： 2022年10月15日(土)～23日(日) 13:00～18:00（最終日は17:00まで）　休廊：17(月)・18(火)
会場： 箔屋町ビル５階ホール　
　
　
ごあいさつ
この度は小泉淳作先生と縁の深い箔屋町ビルで個展を開催させていただくこととなり、
身の引き締まる思いと共に、感謝の気持ちでいっぱいです。
　
小泉淳作先生の元で助手として過ごした時間は、私の作家としての大切な宝物です。
　
森の木や、道端の草、何気ない風景、それらはただそこにあって、何かを訴えはしません。
それに触れて、美しく感じたり懐かしく思うのは人の心であると思っています。
その様に私の絵が誰かの心に寄り添う事ができたら幸いです。
　
岡ちえこ
　

略歴
1984　　神奈川県生まれ
　
2004　　東京藝術大学絵画科日本画専攻入学
2008　　小泉淳作氏と出会う
　　　　 小泉淳作氏の制作助手を募集していた一番星画廊店主、星忠伸氏により紹介された
2009　　東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
　　　　小泉氏の制作助手としての活動を本格化する
　　　　北海道帯広市の製菓店六花亭の制作工房に長期滞在し、小泉氏の東大寺襖絵「蓮」の制作に関わる
　　　　小泉氏の制作拠点である鎌倉に戻り、制作助手を続ける
2010　　東大寺襖絵奉納
　　　　以降、非常勤の制作助手として小泉氏と交流を重ねる
2011　　和紙絵本展　(小津ギャラリー/日本橋)
2012　　小泉淳作氏逝去
　　　　その後、小泉氏の自宅アトリエを北海道中札内村への移設に協力
　　　　春季創画展入選
　　　　岡ちえこ展～日々をつむぐ～　長寿禅寺（北鎌倉）
2013　　日本画の様々な表現展－作家の言葉－　FEI ART MUSEUM YOKOHAMA （横浜）
2014　　羅針盤セレクション　女流作家展（アートスペース羅針盤 /京橋），2015年にも同展参加
2015　　the artfair ＋plus-ultra 2015（Spiral Garden /表参道）
　　　　「ルーマニアガラス工芸と新しい日本の藝術」（ホテル椿山荘），2016年にも同展参加
2017　　個展 岡ちえこ展～浮き花～ （十一月画廊/銀座）
　　　　〈俳句へのオマージュ〉展Ｖｏｌ.１（東京九段耀画廊）
2019　　岡ちえこ個展 フェイアートギャラリー（横浜）
2020　　岡ちえこ個展 （東京九段耀画廊）
2021　　奈良 円照寺 頂相制作・奉納